Sunday, December 22, 2013

遼 連覇へ「今は自信ある」 唯一黒星も前半4バーディー奮闘



 ◇男子ゴルフ ロイヤル・トロフィー第2日(2013年12月21日 中国・広州 九竜湖GC=6968ヤード、パー72)

 2人一組でホールごとにいい方のスコアを採用するフォアボールで争われ、石川遼(22=CASIO)は、藤田寛之(44=葛城GC)と組んで、トービヨン・オルセン(24=デンマーク)、ベルント・ビースベルガー(28=オーストリア)組と対戦。石川は2ホールを奪って奮闘したが、中盤から相手の逆襲に遭い2&1で逆転負けした。アジア代表は1勝1敗2分けで、通算得点では5―3とリードを保った。22日の最終日はシングルスのマッチプレーを行う。

 敗戦を告げるような金属音が鳴り響いた。1ダウンで迎えた15番。石川がラフから打った2打目は前方のテレビ塔に直撃。「カキーン」という音とともに、後方のフェアウエーへはね返された。相手がバーディーチャンスに付けていたため、ボールを拾い上げ、このホールを藤田に託したが、ボギーで2ダウン。その後も盛り返せず17番で力尽き、アジア代表唯一の黒星を喫した。石川は「リードしたり、されたりの中で最後に追いつけず残念」と肩を落とした。

 前半はチームをけん引した。1番こそ第1打をミスしたが「2番から完璧だった」。このホールで相手バーディーの後にバーディーを奪い返すと、3番は7メートルを沈めてこん身のガッツポーズ。オールスクエア(同点)に戻した。4番は藤田の活躍で1アップ。5番は先にバーディーを奪われたが、直後に2メートルを決めて応戦。8番ではこの日4つめのバーディーを奪うなど孤軍奮闘し1アップで前半を折り返した。

 「勝ち負けは相手次第でも決まる」と話すように後半は欧州組の逆襲を食らった。この日が誕生日だったオルセンに14、15番で連続バーディーを奪われ逆転を許した。さらに藤田は前夜から風邪をこじらせ「喉が痛くて常備薬を大量に飲んで鎮痛剤も飲んだ」という。相棒が本調子でなかったことも結果に表れた。

 最終日はシングルスでのマッチプレー。自身も尻上がりに調子を上げているが、欧州勢も目を覚ましつつある。それでも強気に「誰とやっても今は自信がある」ときっぱり。アジア代表を初の連覇に導き今年を締めくくる。

遼&藤田組、逆転負けも「アジア」リードキープ/ロイヤルT



 【広州(中国)21日】男子ゴルフのアジア選抜と欧州選抜の団体対抗戦「ザ・ロイヤルトロフィ」第2日は、2人1組でホールごとにいい方のスコアを採用するフォアボールで行われ、アジアは1勝2分け1敗で、得点5-3とリードを保った。石川遼(22)=CASIO=は藤田寛之(44)=葛城GC=と組み、ベルント・ビースベルガー(28)=オーストリア、トービヨン・オルセン(24)=デンマーク=組と対戦。前半のリードを守れずに2アンド1で敗れた。最終日の個人マッチプレーで勝敗が決まる。

 ポカポカ陽気が一転した。夕方から気温が下がり始めると日本ペアの勢いも止まった。前半1アップから逆転されて2アンド1で敗れた。

 「あまりいいゴルフではなかった。追いつけなかったのは残念だった」

 肩を落としたのは石川だ。いきなり1番(パー5)でドライバーをミスショット。150ヤードほど先の池に打ち込んだ。15番(パー4)では第1打を右ラフへ。第2打はテレビカメラ用の足場を直撃して、100ヤード近くもはね返った。この15番で2ダウンと引き離されたのが最後まで響いた。

 アジアの2ポイントリードで迎える最終日は個人戦のマッチプレーになる。「マッチプレーはゴルフの神髄。心の底から楽しみたい。誰とやっても勝つ自信はある」。前週の「タイ選手権」で痛めた首の捻挫は一時帰国して受けたマッサージで完治しており、スイングに影響はない。第3試合でM・ウォーレン(英国)を圧倒してアジアの連覇に貢献する。

「ほんと悔しい」唯一の敗戦を喫した石川、藤田ペア



「ほんと悔しい」唯一の敗戦を喫した石川、藤田ペア
力を合わせて挑んだ日本ペアだったが、終盤に逆転されて痛い黒星を喫してしまった。
アジア選抜が2ポイントリードして迎えた「ザ・ロイヤルトロフィ」2日目のフォアボールマッチ。初日に続いてペアを組んだ石川遼と藤田寛之は、第3試合でトービヨン・オルセン(デンマーク)とベルント・ウィスバーガー(オーストリア)組と対戦するも2&1で惜敗した。

試合を終え、「終始ピリピリした感じでやれていた。勝つか負けるかは相手次第なので、良いマッチだったと思う」とポジティブ面を強調した石川に対し、藤田は「後半バーディが止まったことと、お互いカバーできない部分があって、負けの方にいってしまった」と、敗因を冷静に受け止めていた。

2人の言うとおり、中盤まではアジア選抜がペースを握っていた。1番ホールこそ、お互いティショットを左右に曲げてダウンスタートとなったが、3番で石川が5メートルを沈めてガッツポーズを見せると、続く4番では藤田が2.5メートルを決めてすぐに1アップへと巻き返し、そのまま10番まで消化した。

だが、2人のうち良い方のスコアが採用されるフォアボールマッチではバーディがものをいう。その数はアジア選抜が前半5つで後半0。一方の欧州選抜は、前後半4つずつ。11番(パー5)のウィスバーガーのバーディでオールスクエアに戻されると、14番、15番とこの日が誕生日のオルセンに連続バーディで突き放された。

石川が右ラフに捕まった15番の第2打では、前方のピン方向に掛かるテレビの足場から救済を受けようとしたが、ワンアジアツアーの競技委員から指定されたニアレストポイントは、元の位置から30センチほど右にいっただけのところだった。「全然(障害物が)掛かるから、あれっと思った」という石川は、元の場所からの3打目を選択し、鉄の足場にぶつけてしまう。左方向に救済されない時点で、元の場所から打とうと思っていたという。違和感の残る救済処置が、このショットになんらかの影響を与えた可能性もあるだろう。

だが、マッチは終わり、残すは明日のシングルス8試合だけとなった。「強い人とやって、緊張を感じる中でやりたい」という石川と、「明日はシンプルに勝ちに行くだけ」という藤田。「マッチプレーは負けるとほんと悔しいですね」とつぶやいた藤田の気持ちは、石川も同じだろう。(中国・広州市/今岡涼太)

石川遼 反撃に水をさされた15番



石川遼 反撃に水をさされた15番
シングルス戦での勝利を期待したい石川遼 ザ・ロイヤルトロフィ(2013)(2日目) 写真・村上航
ザ・ロイヤルトロフィ(12月20~22日、中国・広州 ドラゴンレイクGC、6968ヤード、パー72)

 フォーボール形式で行われた「ザ・ロイヤルトロフィ」2日目。2アンド1で惜敗した藤田寛之、石川遼組だが、1ダウンで迎えた15番(パー4)で反撃に水をさされた。

 息詰まるバーディ合戦で13番まででオールスクエア。14番(パー5)でバーディを奪った欧州組が1アップのリード。残り4ホールで取り返していこうという雰囲気の中、15番の石川のティショットは右ラフへ。ボールの先5~6メートルほどのところにテレビ中継用のヤグラがあった。ボールとピンを結ぶ間の動かせない障害物として救済を受けられる。

「ボールの二アレストポイントが右か左か、同じような距離だったので、競技委員に確認したかったのです」

 左に動かすことができれば何の障害物もなくグリーンを狙える。右に動かせば、木がせり出していてグリーンを狙いにくい状況だ。

 競技委員が指示したのは右サイドだった。

「ドロップする場所がどういう状況になるのか確認しようと思って聞いたら、二アレストポイントがボールから30センチぐらい右側でした。その場所だと、まだボールとグリーンを結ぶ先にヤグラがかかっていました。そして、そこから1クラブのところにティをさしたのです。僕が今までやってきた処置とは違うなと。ボールとピンを結んだ先にヤグラがかからないところが二アレストポイントだと思っていたので……。どちらにしても二アレストポイントが右といわれた時点で、救済を受けずにそのまま打つしかないと思ってはいました」

 目の前にヤグラがある状態で、石川はヤグラの左サイドから狙う方法を選択。石川の打ったボールは、ヤグラの左サイドの最上部に当たって大きく後ろに跳ね返った。その時点でボールをピックアップしてギブアップした。

「左サイドから狙ってどうにかパーでいけたらと思っていました。向こうもバーディを取りましたから、バーディを取りにいかないといけない状況でした。セカンドのあのジャッジは難しいかなと」

 相棒の藤田もボギーと、結局2ダウンとなり、そのまま敗戦した。

「悪い流れになるきかっけがあったわけでもなく、最後までピリピリした緊張感の中でできました」

 石川は気にしていない様子だが、不可解なジャッジに加えて、そのヤグラはカート道路の内側にあり、この2日間使われていないモノで、なおさら不思議に感じてしまう。明日のシングルス戦で憂さ晴らしをして欲しい。

藤田寛之 風とカゼのダブルパンチ!?



藤田寛之 風とカゼのダブルパンチ!?
ノドの痛みに苦しんだ藤田寛之 ザ・ロイヤルトロフィ(2013)(2日目) 写真・村上航
ザ・ロイヤルトロフィ(12月20~22日、中国・広州 ドラゴンレイクGC、6968ヤード、パー72)

「ザ・ロイヤルトロフィ」2日目、フォーボール形式のマッチプレーで惜敗した藤田寛之は悔しがった。

 互いのボールをプレーして、いいほうのスコアを採用する形式だけに、藤田は守りのゴルフの役割を担った。

「自分がティショットを置いて、(石川)遼が思い切り打つ。思い切りやってもらうように考えていたんですけど、最初に自分が曲げたところがあったから、遼が変に守るようなところも出てきちゃったと思います。自分が下地をうまく作ってあげられなかったと、ちょっと後悔しています。前半はよかったのですが、後半、スイングに不安な部分が出て、いいショットが続きませんでしたね。でも、マッチプレーで負けるとムカツキますね。勝ったらすごくうれしいけど、ストロークにはこういうのはないですね。楽しんでやっていますけど、負けたらきついです」

 徐々にショットは復調気味。前半は守りのゴルフで石川の攻撃力をサポートしたが、後半、思うようなゴルフができなかった。

 風が難しい1日だったが、藤田には別のカゼの問題も生じている。

「昨日、練習して食事を終えてからノドが痛くなり、夜はノドの痛みで目が覚めてしまいました。頭が痛くて風邪の症状っぽいのですが、熱が出ないように薬を飲んでいます。プレー中は緊張感があるので忘れていましたし、体も動いていたから、今日のところはそんなに影響はなかったですけど……」

 スタート前とハーフターンで、中国のノド薬を服用してのラウンド。前日までと比べるとモヤがかっていたが、その影響があったのかもしれない。

「明日はシングルス戦。目の前の相手に勝たないといけないので、自分のプレーはもちろん、相手のプレーを見ながら臨みたい。シンプルに勝つだけですね。勝敗にこだわって、チームに貢献したいです」

 体調不良が心配されるが、“最後の代表”かもしれない大一番で勝利を目指す。